金と刻印の種類を解説!純度やカラー、メッキ製品を正しく理解しよう

2023.01.26

金と刻印の種類を解説!純度やカラー、メッキ製品を正しく理解しよう

「金にはどんな種類があるの?」「刻印の意味が知りたい」とお悩みの方へ向けて、純度やカラーなどさまざまな金の種類と刻印を解説します。本記事を読めば、金の種類と刻印が分かりお手持ちの金製品の純度や加工を正しく理解できるでしょう。

 
目次

金は純度やカラー、加工などの種類が多く、それぞれに対して刻印があります。金のジュエリー製品などをお持ちの方で「この製品の純度がわからない」「刻印の意味を知りたい」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、金と刻印の種類を幅広く解説します。ぜひ本記事を参考に、お手持ちの金製品の刻印を見てみましょう。

金の種類は刻印で判別できる

金の種類は含有率やカラー、メッキ加工されたものなど様々です。それらの金の種類は刻印によって判別できます。例えば「K18GP」はK18の金メッキ製品です。刻印を知ればあらゆる貴金属の材質や含有率を把握できるのです。

地金とは?金との違い

金の素材に「地金」といわれるものがあります。「地金」とは金属の素材を固めたものです。アクセサリーや置物、金杯など、様々なものに加工される前の状態を指します。一方「金」は材質そのもののことをいいます。

金の純度の種類と刻印

金の純度の種類と刻印金の純度の分類法は国内では24分率、海外では1,000分率です。また、造幣局が認めた製品には日本の国旗が刻印されており、信用度が高いとされています。

国旗の刻印は「ホールマーク」ともいわれており、国ごとに種類は異なります。例えば、フランスはイーグルマークです。ここでは、そんな刻印に関して純度別に解説します。それぞれ見ていきましょう。

24K(24金)

24Kは純度が99.9%〜100.0%のいわゆる「純金」です。1,000分率では「100.0」と表記されています。純度が高いので金特有の黄金色が楽しめます。

24Kは純度が高いため、柔らかくアクセサリーには向いていません。主に資産として保有するインゴットやコインなどに加工されています。

22K(22金)

22Kは純度が91.7%のものを指し、1,000分率では「917」と表記されています。純金よりも丈夫で、18Kよりも金独特の色味などの風合いが楽しめる点が特徴です。しかし、傷はつきやすいので、保管方法には注意が必要です。

18K(18金)

18Kは純度75%のものを指し、1,000分率では「750」と表記されています。ジュエリーによく使われている純度で、加工のしやすさと純度の高さのバランスをとった素材といえるでしょう。

また、ピンクゴールドなどのカラーゴールドにも18金の製品があり、混合する金属によって色味が異なります。

14K(14金)

14Kは純度58.5%のものを指し、1,000分率では「585」と表記します。リーズナブルに金を楽しめる14Kは、ジュエリーだけでなくペンなどの日用品にも活用されています。

純度が低いぶん、金特有の色味が少ないですが耐久性が高いのがメリットといえるでしょう。ただし、他の金属が混ざることでその金属が変色の原因となることがあります。

10K(10金)

10Kは純度41.6%で、1,000分率では「416」と表記します。金の純度は半分以下となり、安価で気軽に購入できます。

金特有の色味が薄くなるぶん、カジュアルに身につけられる点はメリットといえるでしょう。また、後述する「カラーゴールド」でもK10の製品は多数出回っています。

カラーゴールドの種類と刻印

カラーゴールドの種類と刻印

純金に複数の金属を割り金として混ぜることで、さまざまな色のカラーゴールドができます。混合させる金属によって色味が異なり、バリエーションが多いことも金の楽しみの一つと言えるでしょう。

ここでは、5種類のカラーゴールドを紹介します。ひとつずつ見ていきましょう。

イエローゴールド(YG)

イエローゴールドは金・銀・銅の3種類を混合させて作られています。指輪やネックレスなどのアクセサリーや時計に用いられており、華やかな印象を与える黄金色が特徴です。

色味は金の純度が高いほど黄金色になります。高級感のある雰囲気がお好みの方におすすめです。

ピンクゴールド(PG)

ピンクゴールドは金・銅・パラジウムを混合させて作られています。華やかなピンク色は女性人気が高く、ジュエリーでも人気です。

ただし、銅を含むことから、固く割れやすいというデメリットがあります。指輪などの場合はサイズ調整が難しい点に注意が必要です。

ホワイトゴールド(WG)

ホワイトゴールドはニッケルやパラジウムを混合させ、さらにシルバー色のメッキ加工を施したものです。プラチナに見た目が似ており、男女ともに高い人気があります。他のカラーゴールドとの相性もいいので、重ね付けにも向いているでしょう。

プラチナよりも軽く、価格も安価なので「プラチナには手が届かない」という方にもおすすめできます。

グリーンゴールド(GG・GRG)

グリーンゴールドは、金と銀を混合させた金属で、薄い黄緑色をしています。非常に柔らかく、加工の難易度が高い点が特徴です。地金として使用することは少ないですが、希少性が高いため個性的なものをお求めの方におすすめできます。

レッドゴールド(RDG)

レッドゴールドは金と銅を混合したもので、ピンクゴールドよりも銅の含有率が高く、赤みが強いのが特徴です。先ほどもお伝えしたように、銅を含むため硬く割れやすいのがデメリットです。加工が難しいため、ジュエリーとして出回ることはほとんどありません。

金メッキ・金張りの種類と刻印

金製品には、金属の表面に薄く金を貼り付けたメッキ加工や金張りといった加工もあります。また、刻印はそれぞれ以下のような表記です。

GP 金メッキ加工で英語の「Gold Plated」の略
◯M Mはミクロンのこと。3Mだとしたら「3ミクロン」の厚さのメッキが施されている。
1/10 1/10の厚さで圧着させたメッキのことを指す
GFP 英語の「Gold Electro Plated」の略で電気分解といわれる方法で金メッキ加工を施している
GF 英語の「Gold Filled」の略で金張りのこと
GS 英語の「Gold Shelled」の略で金張りのこと
GR 英語の「Gold Rolled」の略で金張りのこと

金メッキは別の金属の表面に特殊な技術で薄く金を貼り付けます。一方金張りは、別の素材のベースメタルの上に、金のシートを圧着させて作成されたものです。

まとめ

今回は金の種類や刻印に関して解説しました。金は純度や地金の色にバリエーションがあり楽しめる点が魅力です。今回ご紹介した金の種類や刻印を正しく読んで金製品を楽しみましょう。

お手持ちの金製品の刻印をみて「純度やカラーがわからない」「デザインが古いから売却したい」とお考えの方はぜひキングラムにお持ちください。目利きの査定士がお持ちの金製品を鑑定いたします。