地金とは?貴金属の特徴や刻印、売却時のポイントも併せて解説

「地金ってなんだろう?」「貴金属ってどんな特徴があるの?」と疑問をお持ちの方へ向けて、地金の概要や貴金属の特徴を解説します。刻印や売却時のポイントも併せて紹介するので、ぜひ地金の知識を深める際の参考にしてください。
地金は金以外にも銀やプラチナなど、さまざまな種類があります。「地金って何を指しているの?」「貴金属にはどんな種類や特徴があるの?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、地金の概要や貴金属の特徴、刻印などを詳しく解説します。本記事を読めば、地金や貴金属について知識が深まるでしょう。お手持ちの貴金属を売却する際のポイントも併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。 今すぐ売りたいという方はこちら!
地金とは
地金(じがね、じきん)には、主に以下の3つの意味合いがあります。- 金属を保存しやすいよう固めたもの
- ジュエリーや置物の金属部分
- 投資目的のインゴット
地金と地金型金貨の違い
インゴットの意味合いの「地金」と似たものに「地金型金貨」があります。2つの違いを以下の表にまとめました。地金 | 地金型金貨 | |
---|---|---|
メリット | ・1gあたりの金額は金貨よりも安い ・重量が大きいほど手数料が安くなる | ・保管がしやすい ・デザイン性がある ・購入時に手数料がかからない |
デメリット | ・保管が難しい ・価値が担保されている | ・鋳造コストが上乗せされる |
主な貴金属の種類

金
金は安定して価値が高いため、投資目的でインゴットや地金型金貨を購入する方も多い貴金属です。金属としては比重が高く、錆びに強く、柔らかい点などが特性といえるでしょう。 ジュエリーに使う場合、純金のままでは傷つきやすいため、K18やK10のように合金にして利用されています。 割金によって色調が変わる「カラーゴールド」も金の魅力のひとつです。- イエローゴールド
- ピンクゴールド
- ホワイトゴールド
- レッドゴールド
銀
銀は熱と電気の伝導率が高い金属です。また、金に次いで展性・延性に優れており、加工しやすい点も特徴といえるでしょう。そのため、細かい細工が必要なジュエリーにも活用されています。ただし、放置しておくと硫化によって自然と黒ずんでしまうので、こまめなお手入れは必要です。 また、銀はインゴットなどの投資目的でも購入されています。貴金属の中では比較的安価なので、インゴットの投資経験が少ない人にも人気です。プラチナ
プラチナは和名で「白金」といわれていますが、合金のホワイトゴールドとは別の金属です。プラチナは比重が「21.45」と非常に大きく、元素の中でも2番目に大きい金属です。 また融点は1772℃と高く、溶けにくい金属なのでジュエリーには使われていない時期もありました。加工に手間がかかる部分もありますが、丈夫で変色も起きにくく、国内では結婚指輪の素材としても人気があります。その他の貴金属
貴金属にはこれまで紹介した「金・銀・プラチナ」のほかに以下のような金属があります。- パラジウム(Pd)
- ロジウム(Rh)
- ルテニウム(Ru)
- オスミウム(Os)
- イリジウム(Ir)
地金の刻印の種類
地金には、金属の品位を示す刻印が刻まれています。ここでは、地金の「インゴット」と地金を使ったジュエリーの刻印を解説します。それぞれ見ていきましょう。地金(インゴット)の刻印
インゴットの刻印は、以下のように重量、品位などさまざまなものを示しています。- 金塊番号
- 素材表示
- ブランド
- 品位(純度)
- 重量
- シリアルナンバー
地金を使ったジュエリーの刻印
ジュエリーでは、金に対しては24分率や1,000分率、銀やプラチナには1,000分率が用いられています。金を例に、24分率と1,000分率の表記ごとの純度を表にまとめました。24分率の表記(K) | 1,000分率の表記 | 純度(%) |
---|---|---|
K24 | 1000 | 100% |
K22 | 917 | 91.6% |
K18 | 750 | 75.0% |
K14 | 585 | 58.5% |
K10 | 417 | 41.6% |
K9 | 375 | 37.5% |
地金を売却する際のポイント・注意点

売却には身分証が必要
1つ目の注意点は、売却に身分証が必要なことです。買取店には、売主の本人確認が法律で義務付けられています。具体的な身分証の一例は以下の通りです。- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート
- マイナンバーカード
- 住民票
- 住民基本台帳カード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 学生証