シャネルのロゴの由来は?隠されたメッセージやブランド創設者の想いを紹介

「シャネルのロゴの由来は?マークごとの意味や種類を知りたい」という方に向けて、シャネルのロゴが生まれたきっかけや、ブランドに込められたメッセージについてお伝えします。
シャネルのロゴは創業者であるココ・シャネルの想いが詰まっています。また代表的なマークについても紹介するので、シャネルが好きな方やロゴに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
シャネルのロゴの由来
最初にシャネルのロゴの由来を解説します。シャネルのロゴは、アルファベットのCが二つ重なったようなロゴです。「ココマーク」という愛称で親しまれています。 ココマークは、シャネルの生みの親であるガブリエル・ボヌール・シャネルが、歌手だったときに「ココ・シャネル」と呼ばれていたことが由来とされています。ココ・シャネルの頭文字Cなので、2つのCを重ねているのでしょう。 ココマークが最初に刻印されたのは、シャネルを代表する香水「No.5」です。その後1世紀近く同じロゴを起用し、現在に至っています。 今すぐ売りたいという方はこちら!シャネルのロゴが生まれたわけ
ロゴが生まれたわけは正式には明かされていませんが、いくつかのストーリーがあります。代表的なものを2つ紹介します。紙からインスピレーションを得た
1つ目のストーリーは、ココ・シャネルが紙からインスピレーションを得たというものです。映画「ココ・シャネル」の中のワンシーンで描かれています。 劇中では、意図せず「C」が書かれた紙が2枚重なったことから、シャネルがアイデアを得てロゴを作りました。このストーリーが事実なら、シャネルのロゴは偶然から生まれたことになります。古城のマークをまねた
2つ目のストーリーは、古城のマークをまねたという説です。創業者のココ・シャネルはフランスのシャトー・ド・クレマという古城を訪れた際に、壁面のマークを見つけました。 そのときたまたま目に入った壁面のCのようなマークに魅了され、古城の関係者に許可を取ってココマークロゴを作ったのです。真偽のほどはわかりませんが、こちらのストーリーのほうが現実的かもしれません。シャネルのロゴやブランドに込められたメッセージ

女性のファッションの自由
1つ目のメッセージは「女性のファッションの自由」です。シャネルのブランドができた当時、フランスでは女性の服は足元まである長いドレスが主流でした。 しかし世界大戦がはじまり、女性も労働する必要が出てきます。しかし、丈の長いドレスを着たままでは動きにくく、作業が捗りません。そこで生まれたのがシャネルの新しい服です。 膝丈までのスカートを履き、従来よりも動きやすくなったスーツスタイルは一世を風靡しました。動きやすいだけでなく、女性にとっておしゃれで自由なファッションのあり方を浸透させたのです。 このストーリーからわかるように、シャネルのブランドには、「女性はもっとファッションを自由に楽しんでいい」というメッセージが込められています。シンプルで洗練されたデザイン
2つ目のメッセージは「シンプルで洗練されたデザイン」です。ご存じの通り、シャネルのロゴにはシンプルなココマークが刻まれています。 同様にコーポレートロゴも、モノクロで白と黒を基調としたシンプルさが特徴です。従来、フランスでは黒は喪服に使われる色という認識がありました。しかし、シャネルブランドが台頭してからは「黒は日常的に身にまとってもいい、おしゃれな色」という考えに変わったのです。 このように、ココマークやコーポレートロゴからは、「シンプルで洗練されたデザインを日常で身にまとうべき」というココ・シャネルの想いが伺えます。シャネルのロゴに上下はある?
シャネルのロゴはダブルCですが、よく見るとCの重なる方向が違うことがわかります。向きによってロゴの上下を判断できるのです。 正式なシャネルのロゴは、左のCが下から重なり、右のCが上から重なっているものです。Cの組み合わさっている向きをよく見ることが、上下を見極めるコツです。 しかし、ヴィンテージものは上下が逆のパターンもあります。ただし出回っている数はごくわずかなので、上下逆のロゴを見る機会はそう多くないでしょう。シャネルのロゴの種類
