ピンクゴールドとは?特徴や注意点、お手入れ方法を詳しく解説
「ピンクゴールドってどんな特徴があるの?」「お手入れ方法や注意点を知りたい」とお考えの方へ向けて、ピンクゴールドの特徴やお手入れのポイントなどを解説します。本記事を読めば、ピンクゴールドの魅力や綺麗な状態を保つ方法がわかるでしょう。
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ピンクゴールドは柔らかな色味と耐久性があり、ジュエリーや時計に使用されています。これからジュエリーを購入する方の中には「ピンクゴールドってどんな特徴があるのかな?」「使用する際の注意点やお手入れ方法が知りたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ピンクゴールドの金属としての特徴やお手入れ方法、使用・保管時の注意点まで詳しく解説します。本記事を参考にピンクゴールドの特徴を知り、長く愛用しましょう。
ピンクゴールドとは
ピンクゴールドとは純金に銅・銀・パラジウムなどを混ぜた合金です。銅によって暖かみのあるピンク色になっているのが特徴です。その柔らかい色合いから女性に人気が高く、指輪やネックレス、時計に多く用いられています。
ピンクゴールド純度別の一般的な配合率
ピンクゴールドは通常、金と銅の合金であり、その配合率はカラット数によって異なります。
以下はピンクゴールドの純度別の一般的な配合率の一例です。ただし、これらはあくまで一般的な目安であり、製品やメーカーによって微妙に異なることがあります。
種類 | 配合率 |
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K24ピンクゴールド | 金: 約99.9% 銅: 約0.1% |
K22ピンクゴールド | 金: 約91.7% 銅: 約8.3% |
K20ピンクゴールド | 金: 約83.3% 銅: 約16.7% |
K18ピンクゴールド | 金: 約75% 銅: 約25% |
K14ピンクゴールド | 金: 約58.3% ~ 58.5% 銅: 約41.5% ~ 41.7% |
※これらは一般的な割合であり、ピンクゴールドの色や性質は銅の含有量によって変わります。細かい配合率は製造業者やデザイナーによって異なる可能性があります。
ピンクゴールドの特徴
ピンクゴールドは純金と比べて色合いや耐久性などが異なります。ピンクゴールドならではの特徴をひとつずつ見ていきましょう。
肌馴染みがよく似合う人が多い
1つ目の特徴は、肌馴染みがよく似合う人が多いことです。ピンクゴールドは暖かなピンク色で、日本人の肌によく馴染みます。肌の上でも綺麗に見えることから、ピンクゴールドが使われているジュエリーや時計は女性に人気です。
純度によって色味が変わる
2つ目の特徴は、純度によって色味が変わることです。ピンクゴールドは銅が多くなるほどピンク色が濃くなります。例えば金の純度が高いK18は薄ピンクに、K10ならより濃いピンク色になるのです。
また、メーカーごとに割金の比率も異なるため、純度が同じでも色味が異なる可能性もあります。色味に幅がある点は、合金ならではの特徴といえるでしょう。
純金よりも耐久性に優れている
3つ目の特徴は、純金よりも耐久性に優れていることです。純金は柔らかく傷つきやすいため、アクセサリーにすると傷がついたり、変形したりしてしまいます。ピンクゴールドは銅などの金属を混ぜることで金の耐久性を補えるため、日常使いのジュエリーにも向いています。
ピンクゴールドの注意点
色合いが美しく耐久性に優れたピンクゴールドですが、割金が入っているからこその注意点もあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
変色が起こりやすい
1つ目の注意点は変色が起こりやすいことです。ピンクゴールドに含まれている銅、銀、パラジウムは変色する場合もあります。中でも銅は酸素に触れて酸化し、茶色っぽい色に変色してしまいます。
純金は変色や錆びが起こりませんが、合金であるピンクゴールドは日頃のメンテナンスで変色を防ぐことが大切です。詳しいお手入れや保管時のポイントは、後の見出しを参考にしてください。
金属アレルギーを起こしやすい
2つ目の注意点は、金属アレルギーを起こしやすいことです。ピンクゴールドに含まれる銅とパラジウムはアレルギーを起こしやすいので、金属アレルギーを起こしたことがある方は注意しましょう。
ピンクゴールドの製品を着用し、赤くかぶれたり痒みが出たりした場合にはすぐに着用を中止してください。
再加工が難しい
3つ目の注意点は再加工が難しいことです。ピンクゴールドに含まれる銅は耐久性が高い一方で、粘度が低いのが特徴です。そのため、再加工の際に割れてしまう可能性があります。
ピンクゴールドの指輪をサイズ変更したいという場合、店舗によっては断られてしまうこともあるでしょう。ピンクゴールドの製品を購入する場合は、再加工できない可能性を踏まえて検討する必要があります。
ピンクゴールドのお手入れ方法
ピンクゴールドは水や皮脂がついた状態で放置すると変色してしまうので、日頃のお手入れが大切です。ここでは、自宅や専門店でできるお手入れ方法を紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
クロスで拭く
1つ目のお手入れ方法は、クロスで拭くことです。クロスは研磨剤入りとなしを、用途によって以下のように使い分けます。
- 研磨剤なし:汗や皮脂を拭き取る。普段のお手入れ用
- 研磨剤入り:特に汚れが気になるときに使う(傷に注意する)
普段から研磨剤入りを使用すると、磨きすぎによる傷がついてしまう可能性もあるので、特に汚れが気になるときだけに留めてください。
拭き取る際には、傷がないかなども併せて確認するようにしましょう。
中性洗剤で洗う
2つ目の方法は、中性洗剤で洗うことです。洗剤でのお手入れは、定期的に行うとクロスで取りきれなかった汗や皮脂を洗浄できます。
手順は以下の通りです。
- 中性洗剤をぬるま湯に溶かして、ジュエリーを浸す
- 柔らかいブラシで丁寧に洗う(傷つかないように注意する)
- 綺麗な水で洗剤を流す
- 水を丁寧に拭き取る
ピンクゴールドに含まれる銅は錆びる性質があるので、水分を残さないよう丁寧に拭き取りましょう。
また、宝石がデザインされている場合は水洗いできません。水に弱い真珠やオパール、珊瑚などがデザインされているジュエリーは水洗いしないように注意しましょう。
専門店でメンテナンスしてもらう
3つ目の方法は、専門店でメンテナンスしてもらうことです。ジュエリーの販売店やメンテナンスの専門店では、クリーニングを行っています。「変色が進んできてしまった」「自分でお手入れするのは心配」という方は、プロの手を借りてメンテナンスするのもひとつの手段です。
ジュエリーの販売店によっては、簡単なクリーニングを無償で引き受けてくれる場合もあります。メンテナンスの際には、購入した店舗に確認してみてください。
ピンクゴールドの製品を長く愛用するために
ピンクゴールドの製品を長く愛用するためには、保管方法や使用する際の注意点を知っておくことが大切です。以下のポイントを参考に、綺麗な状態を保ちましょう。
使用後は汚れを拭き取る
1つ目のポイントは、使用後に汚れを拭き取ることです。ネックレスや時計など、使用後の製品には汗や皮脂が付着しています。放置してしまうと酸化し変色してしまうので、ジュエリークロスを使って拭き取りましょう。
特に汗をかく夏場は忘れずに拭き取ることが大切です。ぜひクロスでの拭き取りを習慣にしてください。
入浴時は外す
2つ目のポイントは、入浴時は外すことです。ピンクゴールドに含まれる銅は酸化する特性があるので、なるべく水分に触れないことが大切です。
特に温泉やプールでは、消毒に使われる塩素や温泉の成分に金属が反応してしまう場合もあります。変色を元に戻すのは難しいので、入浴時には必ず外しておきましょう。
化粧品の付着に気をつける
3つ目のポイントは、化粧品の付着に気をつけることです。化粧品には、アルコールや油分、水分が含まれており、変色の原因になってしまいます。
化粧品に触れる際には、ジュエリーは外しておき、手に付着した化粧品を拭き取ってから身につけるようにしましょう。
ピンクゴールドの製品を高く売るなら
使わずにいるピンクゴールド製品をお持ちの場合、貴金属買取専門店に買い取ってもらうこともひとつの選択肢です。豊富な査定実績をもつ「キングラム」では、お手持ちのピンクゴールド製品を適正価格で買取いたします。
「デザインが古くて長い間身につけていない」「金属アレルギーが出てしまった」などの理由で使用していないジュエリーなどがありましたら、お気軽にご相談ください。
まとめ
女性を中心に人気のあるピンクゴールドは、肌馴染みのよさや耐久性などのメリットがある一方で、変色のしやすさや再加工の難しさといったデメリットもあります。
今回ご紹介したお手入れ方法や注意点を踏まえて、メンテナンスや適切な保管を意識すれば綺麗な状態で長く使えるはずです。
また、デザインが古いなどの理由で使用していない製品は、買取店での査定もおすすめです。査定の際にはぜひ、豊富な実績がある「キングラム」をご利用ください。