プラチナはどんな色?シルバー・ホワイトゴールドとの違いや変色の有無を比較

2023.03.14

ダイヤモンド

「プラチナってどんな色?」「シルバーやホワイトゴールドとの違いがよくわからない」ジュエリーの購入を検討する方の中には、このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、プラチナ・シルバー・ホワイトゴールドの色の違いや貴金属としての特徴を詳しく解説します。本記事を読めばそれぞれの貴金属の違いがわかり、ジュエリーを選ぶ際もご自身の用途や好みに合わせて使い分けられるでしょう。ぜひ参考にしてください。

 
目次

 

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プラチナ・シルバー・ホワイトゴールドの色の違い

プラチナ・シルバー・ホワイトゴールドの色の違い

プラチナ・シルバー・ホワイトゴールドを明るい順に並べると「シルバー → プラチナ →ホワイトゴールド」となり、最も明るいのはシルバーです。

 

ぱっと見の色合いが似ていますが、色の出し方や細かな色味にはそれぞれ違いがあります。ここでは、3つの貴金属の色に注目して違いを解説します。ひとつずつ見ていきましょう。

プラチナの色味

プラチナは白い色と輝きが特徴の貴金属です。3つの中で最も明るいシルバーよりも、少し落ち着いた色味が特徴です。白い輝きが「純潔」を表すとして、日本ではブライダルリングの素材としても人気があります。

 

和名では「白金」と呼ばれるため「白金=ホワイトゴールド」と誤解されてしまうこともあります。しかしプラチナは割金を入れておらず、独特の白い輝きは貴金属自体の「天然」の色合いです。

シルバーとの違い

3つの貴金属の中で最も明るいのがシルバーです。反射率が高いため輝きが強く、プラチナよりも明るく白っぽい色味があります。

 

また、硫化して黒ずむ点も特徴のひとつです。硫化は「ロジウムメッキ」をかけると防げますが、デザインによってはあえて硫化させて独特の風合いを楽しむケースもあります。

ホワイトゴールドとの違い

ホワイトゴールドはプラチナやシルバーとは異なり、複数の金属を混ぜた「合金」です。金に銀やパラジウムを混ぜることで独特の明るさを出しています。プラチナよりも暗さがあり、3つの貴金属の中では最も落ち着いた色味です。

 

プラチナと見分けがつきにくいこともありますが、その場合は「ロジウムメッキ」をかけて明るさを出しているケースがほとんどでしょう。メッキをかける前は黄色味を帯びている、もしくは少しグレー味が強いです。

プラチナ・シルバー・ホワイトゴールドの特徴的な3つの違い

プラチナ・シルバー・ホワイトゴールドには色味以外にも強度や変色の有無などの違いがあります。それぞれの特徴を知った上でご自身にあったアクセサリーを選びましょう。

価値

プラチナ・シルバー・ゴールドの1gあたりの価格は以下の通りです。

  • プラチナ:4,789円
  • シルバー:104.06円
  • ゴールド:8,922円

参考:田中貴金属工業

※価格は日々変動しているため、目安としてご参考ください

 

最も価格が高いのはゴールドです。価値があまり下がらず、年々価格が上昇してきています。プラチナはゴールドより価値が高い時代もありましたが、現在はゴールドの半分程度の価格で購入できます。

 

シルバーは、3つの中では最も価値が低い金属です。しかし、2020年以降徐々に高騰してきています。2018年12月には平均14.695ドルだった銀の価格は2023年2月時点で22.010ドルです。

強度

プラチナ・シルバー・ゴールドの中で硬度が高い順は「プラチナ → ゴールド → シルバー」です。もっとも強度が高いのはプラチナで、シルバーは柔らかく傷がつきやすいといえます。

 

傷が気になるという方は、丈夫なプラチナやホワイトゴールドを選ぶと長く愛用できるでしょう。

変色・変質の有無

3つ目の違いは変色・変質の有無です。それぞれ以下のような違いがあります。

 

プラチナ ・プラチナ自体は変色や変質に強い

・割金によっては変色の可能性がある

シルバー ・空気中の硫化水素と反応し、黒ずむ
ホワイトゴールド ・割金によっては変色する可能性がある
・ロジウムメッキが剥がれると下地のゴールドが見える

 

プラチナは純度が高ければ変色の心配はありません。そのため、日常使いするリングなどにはおすすめの素材です。一方、ホワイトゴールドやシルバーは条件によっては変色・変質の可能性があります。

 

シルバーは「硫化」といって空気中の硫化水素と反応することで黒ずみます。そのため、日頃のお手入れが必須です。温泉や水などに触れる際には外した方がいいでしょう。

 

ホワイトゴールドは、割金の種類や配合率によって変色・変質の可能性があります。また、多くの場合白さをだすために「ロジウムメッキ」が施されていますが、メッキが剥がれると内側の金色が見えてしまいます。

ブライダルリングにプラチナが使われる3つの理由

プラチナはブライダルリングとして国内で最も人気の素材です。ここでは、プラチナがブライダルリングに使われる理由を3つに分けて解説します。ひとつずつ見ていきましょう。

希少性が高いから

1つ目の理由は希少性が高いからです。プラチナはレアメタルのひとつであり、鉱石1トンからわずか3gしか取れません。金と比較しても採掘量は年間20分の1程度であり、非常に希少性の高い金属であることがわかります。

変質・変色の心配が少ないから

2つ目の理由は変質・変色の心配が少ないからです。ブライダルリングは日常的に身につけるものであるため、水や空気に触れても変色しないプラチナが重宝されています。

 

また、金よりも硬く変形しづらい点も特徴です。素材によっては日常的に使用すると傷がついてしまうこともありますが、プラチナは硬さがあるため傷を気にせずに身につけられます。いつまでも美しい状態を保つプラチナは、永遠の愛を誓うブライダルリングにピッタリです。

粘りが強く、宝石を確実に留められるから

3つ目の理由は、粘りが強く、宝石を確実に留められるからです。多くのブライダルリングにはダイヤなどの宝石が留められていますが、プラチナの粘り強い特性によって細い爪のリングでもしっかりとダイヤを留めることが可能です。さらに、プラチナ独特の白い輝きは、ダイヤモンドの美しさをより引き立てます。

プラチナ製品のお手入れ方法

変質や変色に強いプラチナですが、日々身につけていると汗や皮脂などの汚れが付着してしまいます。プラチナの日常的なお手入れは、そのような汗・皮脂の汚れを柔らかい布で拭き取るだけで構いません。

 

汚れが気になる場合はぬるま湯に中性洗剤を溶かしたものに浸し、綿棒や柔らかい筆などで汚れを落としてください。ただし、ついている宝石にダメージを与えてしまう可能性もあるため、宝石の扱いに関しては事前に確認しましょう。

まとめ

今回はプラチナ・シルバー・ホワイトゴールドの色や性質の違いを解説しました。どのような用途や目的で購入するかによっても選ぶ貴金属は変わります。ぜひ本記事でご紹介した内容を、ご自身にあったジュエリー選びの参考にしてください。