ディオール

2025年12月現在、ディオール（Dior）のバッグ買取相場は高騰しています。特に人気モデルや新品同様のバッグは高額で取引されており、ディオールが使用する高品質なレザーや希少な素材がその価格に反映されています。
 
ディオールは、華やかさとエレガンスを軸に、伝統的な美意識に革新的な表現を重ねることで、若い世代にも届くモダンな世界観を築いています。展開領域は広く、服飾、バッグ、コスメ、香水に加えて、メンズやベビーまで多種多様。また、毎年オートクチュールに参加しハイブランドとしての総合力を示しています。
 
バッグでは、高品質レザーや希少素材の使用に加え、ブランド力そのものが価格形成に強く影響します。とくにレディ・ディオールのような代表的モデルは、普遍的なデザインと豊富なバリエーションにより、時間が経っても価値を保ちやすい特徴があります。
 
ディオール製品が高額になる背景には、歴史に裏打ちされたブランド価値、厳選素材と職人技術による製造、原材料費や人件費を含む高いコスト構造、そして限定モデルやコラボを活用した戦略が重なっています。セールを行わない方針もブランドの付加価値を支えていると言えるでしょう。

ディオール当社最新買取金額
（2025年12月更新）

キングラムでは先月も数多くのディオール製品を買取させていただきました。その一部をご紹介します。

当社では、お品物の状態を分かりやすくお伝えするためにランクをお出ししております。

• N：新品・未使用で付属品がすべて揃っている状態
• S：新品同様の状態
• A：わずかな浅いキズ、汚れはあるが大変綺麗な状態
• B：多少の汚れ、キズがあり少し使用感の感じられる状態
• C：目立った汚れ、キズのある状態
• D：かなりの使用感、汚れ、キズのある状態

※こちらの買取価格はご売却時の買取金額です。日々の相場により、価格が変動するため、参考価格とお考えください。
詳細な価格は、実際のお品物を拝見後のご提示となります。

高価買取が特に期待できるディオールの人気モデル

「ディオール」のバッグは、その洗練されたデザインと卓越した品質で、世界中の女性を魅了し続けています。その中でも特に買取相場が高騰傾向にある商品は以下の通りです。
 
●レディ・ディオール
エレガントなフォルムと丁寧なステッチワーク、そして取り外し可能なチャームが特徴です。買取相場は数万円～40万円以上と幅広く、特にヴィンテージモデルや限定モデルが高値で取引される傾向があります。
 
●ブック トート
その名の通り本のようなデザインが特徴的なブックトートは、大容量で機能性も高く、通勤や通学にもおすすめです。買取相場は15万円前後から20万円ほどのものを多くお持ち込みいただいています。
 
●サドル
馬具からインスパイアされたデザインがユニークな「サドル」は、近年、人気が再燃しファッショニスタの間で注目を集めています。現在の買取価格は5万円～20万円以上のものが主流です。
 
●オブリーク
斜めに交差するDの文字が印象的なオブリークは、どんなスタイルにも合わせやすく、時代を超えて愛されるデザインです。買取価格は5万円から10万円で推移。

ディオールは、1946年12月にフランスのデザイナー、クリスチャン・ディオールによって、パリのモンテーニュ通り30番地に創設されました。
 
翌1947年に発表されたデビューコレクションは、当時のファッション界に革命をもたらしました。第二次世界大戦後の女性たちのファッションは、実用性重視でシンプル、布の使用も控えめでした。しかし、ディオールが発表したスタイルは、丸みを帯びた肩、細く絞ったウエスト、そして豊かに広がるロングスカートを特徴としていました。このエレガントで女性らしさを強調したスタイルは、当時のファッション誌の編集長によって「ニュールック（New Look）」と名付けられ、瞬く間に世界的なブームを巻き起こしました。
 
ディオールは、この「ニュールック」によって、戦後の女性たちに華やかさと優雅さを取り戻させ、メゾン（ブランド）はわずか数年で世界的なオートクチュールの頂点に駆け上がりました。
 
1957年、創業者のクリスチャン・ディオールが急逝します。まだ創業から10年余りという時期でしたが、ディオールというメゾンはその後も生き残り、ブランドのDNAである「エレガンス」を守りながら時代に合わせて進化を遂げます。
 
歴代のアーティスティック・ディレクターには、後に自身のブランドを立ち上げるイヴ・サンローラン（当時21歳で後継者に就任）をはじめ、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、そしてドラマティックなデザインで知られるジョン・ガリアーノ、ミニマルな感性を持つラフ・シモンズといった、錚々たる天才たちが名を連ねました。
 
特に、1990年代にはガリアーノが生み出した個性的な「サドル バッグ」や「トロッター」と呼ばれるモノグラム柄が世界的なヒットとなり、ディオールは再び大きな変革期を迎えました。

2016年、ディオールは初の女性アーティスティック・ディレクターとしてマリア・グラツィア・キウリを迎え入れます。
 
彼女は、ディオールの伝統的な女性らしさに加え、現代のフェミニズムや多様性といったテーマを取り入れ、ブランドをさらに現代的なラグジュアリーブランドへと進化させました。彼女の代表的な功績の一つが、2018年に発表された「ブック トート（Book Tote）」です。刺繍の技術を駆使した実用的で大容量のトートバッグは、新しいアイコンとして瞬く間に世界中で大ヒットしました。また、彼女の時代には、過去のサドルバッグやトロッター柄が再評価され、リバイバルブームの火付け役ともなりました。
 
2025年には、デザイナーのジョナサン・アンダーソン氏がクリエイティブ・ディレクターに就任しました。彼はウィメンズ、メンズ、オートクチュールを含むディオールの全コレクションを統括する体制となり、ブランドの持つ伝統と革新の力をさらに強化していくことが期待されています。
 
ディオールは、創業以来、常に時代の波を乗りこなし、デザインを変革しながらも「エレガンス」という核となる価値を守り続けることで、世界最高峰のラグジュアリーブランドとしての地位を確立し続けています。

ディオール（Dior）は1946年、フランス・パリでクリスチャン・ディオールによって創設されました。翌年に発表された「ニュー・ルック」は、第二次世界大戦後の荒廃したファッション界に革新をもたらし、瞬く間に世界的な注目を集めました。この画期的なスタイルは、その後のバッグやレザー小物、ジュエリーといった多くのアイテムにも受け継がれ、ブランドの象徴となりました。
 
1950年代には時計やアパレル部門にも進出し、ラグジュアリーブランドとしての地位を確立します。創業者の死後も、複数の著名なデザイナーがディレクターを務め、時代に即したモデルを発表してきました。ヴィンテージから最新のラインに至るまで、その洗練されたデザインは中古市場における高価買取や安定した相場にも影響を与えています。
 
歴史あるブランドであるディオールは、素材や使用感によって査定額が大きく変動することもあり、価値の見極めが重要です。その長い歩みは、まさに市場と顧客からの信頼によって築かれてきた証といえるでしょう。