HERMESエルメス

エルメスの買取相場が高い理由

 
エルメスの製品は上質な素材と高いデザイン性から市場で高い評価を受けています。また、一つの製品を作る工程全てを一人の職人が手作業で行うため、完成までに時間がかかる点もこのブランドの魅力のひとつです。この手間と時間が、供給量の少なさに繋がり、相場を高める要因となっています。さらに、エルメスの人気は年々増しており、在庫が入荷しても常連客に優先的に案内されるとされており、一般市場に出回る数はその人気に対して決して多くはありません。この需要に対する供給の少なさが、エルメスの相場をさらに押し上げています。

高価買取が特に期待できるエルメスの人気モデル

 
エルメスのバッグは特に人気があり、モデルごとに買取相場が異なります。
 
●バーキン
エルメスの代表的なバッグであるバーキンは人気が高く、高額で取引されています。特にバーキン25や30は状態や素材によっては数百万円以上の買取価格が付くこともあるほどです。
 
●ケリー
1956年にモナコ王妃グレース・ケリーが使用したことで有名になったケリーは、特に25サイズが人気です。バーキンと同様に高額で取引されることが多いです。
 
●エブリン
ショルダーバッグとして使いやすいエブリンも高価買取が期待できます。特に小さめのバッグが流行している現在では、その価値がさらに高まっています。
 
●ガーデンパーティ
カジュアルなデザインでありながら、エルメスならではの高品質を持つガーデンパーティも人気です。状態が良ければ高額での買取が可能です。
 
●ピコタン・ロック
豊富なカラーとバリエーションの多さ、なにより機能性にも優れていることから普段使いしやすく高い人気を誇ります。市場での需要が高いため、新品ではなくとも50万円以上の高価買取も期待できます。
 

エルメスの買取価格の決まり方

 
●希少性
 
エルメスの買取価格を大きく左右する要素が希少性です。エルメス自体の市場への供給量が少ないのですが、さらにその中にある希少性のある商品はファンなら必ず手に入れたい一品です。そのため年に数回しか発売されない限定モデルなどは、希少価値が高いため買取も高額になる傾向があります。カラーについても定番カラーよりも、限定カラーや希少なカラーの方が高値で買取される傾向があります。エルメスの特徴的な素材であるエキゾチックレザーは希少性のある動物の皮で作られており、とくに爬虫類の皮で作られた商品に人気が集まっています。

●商品の状態
 
どのブランドにも言えることですが、新品に近い良い状態の商品は定価に近い金額で買取させていただいています。反面、修理歴がある場合はどうしても買取価格が下がってしまいます。また、エルメスの人気には流行があり近年発表された商品のほうが価格が高くなる傾向です。もし売却をお考えの場合は早めの査定をおすすめします。

 
なお当社では、お品物の状態を分かりやすくお伝えするためにランクをお出ししております。
 
査定ランク
 
N – 新品・未使用で付属品がすべて揃っている状態
S – 新品同様の状態
A – わずかな浅いキズ、汚れはあるが大変綺麗な状態
B – 多少の汚れ、キズがあり少し使用感の感じられる状態
C – 目立った汚れ、キズのある状態
D – かなりの使用感、汚れ、キズのある状態

高価買取を狙うためのポイント

 
エルメス製品を高価買取してもらうためには、日頃から状態を良好に保つことが重要です。
 
●綺麗な状態を保つコツ
 
傷や汚れ、変色などがないことは、高価買取のための基本的な条件です。日常的に使用する場合でも、使い終わった後は柔らかい布で優しく拭き取り、直射日光や湿度の高い場所を避けて保管することが大切です。また、長期間保管する場合は、通気性のよい布袋に入れるなどして、型崩れや湿気からアイテムを守るよう心掛けましょう。
 
●定期的なメンテナンス
 
エルメスのアイテムはブランド独自の技術や素材が使用されています。非公式な修理業者による修理や改造は、その価値を大きく下げる可能性があるため避けるべきです。もし修理が必要な場合は、必ず公式の修理サービスを利用しましょう。
 
●付属品は必ず保存しておきましょう
 
オリジナルの箱や袋、証明書、取扱説明書などの付属品は、アイテムの真正性や価値を示す重要な要素です。これらを全て揃えておくことで、我々買取業者もそのアイテムの価値を判断しやすくなります。

エルメスのマルジェラ期とは1997年から2003年までの時期を指します。この期間は、デザイナーのマルタン・マルジェラがエルメスのレディースウェアを手がけました。マルジェラ氏は、エルメスに革新的なデザインをもたらし、ファッション業界に大きな影響を与えました。

マルジェラ氏は、装飾を排除し、シンプルなデザインを追求しました。高品質な素材を重視し、自身の名前やブランドロゴを控えめにすることで、匿名性を重視しました。彼のデザインは、流行に左右されないアンチ・モード的なスタイルを打ち出しました。

マルジェラ期のエルメスのレディース・コレクションには多くの名作があります。中古市場でも高額な査定がつくことがあります。これらのアイテムには、「HERMES-PARIS」というタグが付いています。

特に人気のあるのは、「ヴァルーズ」というコレクションです。このコレクションは、胸元の深い切り込みが特徴的で、セーラー服から着想を得ています。

マルジェラはデザインの方向性に「脱モード」を掲げていたため、エルメスのような有名ブランドのデザイナーに就任すること自体、当時のファッション業界としては異例でした。マルジェラの手がけたアイテムは、煌びやかなモードとは対象的なデザインです。シンプルで普遍的なものがほとんどで、ラムレザーやラムスウェードを使ったアイテムが多くあります。

マルジェラは当時、エルメスの伝統を守りながらも、今までになかった前衛的な視点を取り入れました。対極にあるもの同士が共存することで、新しい視点を持てると考えたのです。革新的なマルジェラのデザインは、15年以上経った今でも多くのファンから愛されています。

1837年、ティエリ・エルメスが高級馬具のアトリエをパリにオープン。その耐久性とデザインの優れた馬具は、ヨーロッパ中で高い評価を得ました。ティエリ・エルメスの息子であるシャルル＝エミール・エルメスが、工房を併設した店舗をフォーブル・サントノーレ通り24番地に開店。

その後、時代の変化に合わせて、エルメスは馬具以外の革製品を手がけるようになりました。1922年には、最初のバッグ「サック・オータクロア」を発売。ケリーバッグやバーキンバッグなど、現在でも人気の高いバッグを次々と発表していきます。

1956年には元アメリカの俳優でモナコ公妃のグレース・ケリーが、ロベール・デュマのデザインしたハンドバッグを愛用し世界中の注目を集めました。このバッグを「ケリー」と名付けました。さらに1984年、ジェーン・バーキンの要望に応えて「バーキン」が誕生。その後も、ニューヨークに「メゾンエルメス」をオープンするなど、ブランドの発展を続けています。

エルメスは創業から現在に至るまで品質と洗練されたデザインによって人気を博し、同族経営によってその伝統を守り続けています。