DIORディオール

ディオールは、1946年に創業したフランスの高級ブランドです。戦時中、オートクチュールデザイナー（顧客の注文に応じてデザインをするデザイナー）として活躍していたクリスチャン・ディオールが立ち上げました。
 
ディオールの買取相場は数万円から数十万円と幅広く、素材や状態にも大きく左右されます。たとえば、布製のバッグなら数万円ほど、革製のバッグは数十万円ほどの買取価格になるでしょう。
 
人気の高いモデルは「レディ・ディオール」や「ブック トート」です。とくに「レディ・ディオール」はブランドのアイコン的なモデルであるため、根強い人気があります。
「レディ・ディオール」はラムスキンに「カナージュ」ステッチが施された印象的なデザインで、イギリスの故ダイアナ元妃が愛用していたバッグとしても有名です。
格子柄に似た「カナージュ」ステッチは、クリスチャン・ディオールが、籐の編み目からインスピレーションを受けてデザインしました。
 
ディオールはブランドとしての資産価値が高く、中古市場での需要も右肩上がりです。中古市場での流通量はそれなりにあるものの、需要の方が勝っているため、入手が難しいモデルも存在します。

高価買取が特に期待できるディオールの人気モデル

 
老舗ラグジュアリーブランド「ディオール」は、その洗練されたデザインと卓越した品質で、世界中の女性を魅了し続けています。バッグはその中でも特に人気が高く安定した買取価格を誇ります。
 
●レディ・ディオール
 
ディオールを代表するアイコンバッグ「レディ・ディオール」。エレガントなフォルムと丁寧なステッチワーク、そして取り外し可能なチャームが特徴です。カラーや素材のバリエーションも豊富で、どんなシーンにも合わせやすい万能アイテムです。買取相場は数万円～40万円以上と幅広く、特にヴィンテージモデルや限定モデルが高値で取引される傾向があります。
 
●サドル
 
馬具からインスパイアされたデザインがユニークな「サドル」は、近年、人気が再燃しファッショニスタの間で注目を集めています。現在の買取価格は5万円～10万円以上のものが主流です。
カジュアルな雰囲気でありながら、ディオールらしいエレガントさも兼ね備えているのが魅力です。ショルダーバッグとしてだけでなく、クラッチバッグとしても使用できます。
 
●ブック トート
 
その名の通り本のようなデザインが特徴的なブックトートは、大容量で機能性も高く、通勤や通学にもおすすめです。
シンプルなデザインなのでどんな服装にも合わせやすく、素材やカラーのバリエーションも豊富に揃っています。買取相場は15万円前後から20万円ほどのものを多くお持ち込みいただいています。
 
●オブリーク
 
斜めに交差するDの文字が印象的なオブリークは、どんなスタイルにも合わせやすく、時代を超えて愛されるデザインです。買取価格は5万円から10万円で推移。様々な素材やカラーで展開されてるほか、定番のキャンバス素材から、レザーやデニムまで、幅広いバリエーションが揃っており、耐久性の高い素材で作られていることから長年愛用しても型崩れや色あせがしにくいです。

1946年に創業して以来、ディオールはファッション業界に大きな影響を残してきました。その功績はバッグだけでなく、香水、シューズ、ジュエリー、コスメなど多岐にわたります。

1947年に発表されたディオールの初コレクション「ニュールック」が世界中で大きな反響を呼びました。このコレクションは、広がりのあるスカートや女性らしい肩や腰のラインなど新しいシルエットが特徴で、「コロール（花冠）ライン」とも称されました。戦後のフランスのファッションを再定義し、ディオールの名を世界に知らしめる重要な転機となったのです。戦時中のフランスでは女性らしいファッションが許されておらず、ディオールのコレクションは時代を先取りした革新的なデザインとして、世の中に衝撃を与えたのです。

また今では普通に使われているAラインやHラインなどのシルエットも、創業者のクリスチャン・ディオールが発案したものでした。

クリスチャン・ディオールが生み出したデザインやファッション用語は、普遍的なものとして現在も息づいています。それは世間から批判を受けても、クリスチャン・ディオールが時代の先を見続けたからです。創業者のクリスチャン・ディオールが急逝した後も、名だたるデザイナー陣が意思を引き継ぎ、伝統を守りながら革新的なデザインを発表し続けています。

たとえば、1995年に発表した「レディ・ディオール」は、当時チーフデザイナーだったジャンフランコ・フェレがデザインを担当しました。1995年9月にパリで開催されたセザンヌ回顧展において、フランス大統領夫人が発売前のバッグを故ダイアナ元妃に贈ったことがきっかけで、爆発的な人気となります。

これ以降「レディ・ディオール」はブランドを代表するモデルとなり、普遍的なアイコンとして女性の注目を集め続けています。また、ディオールは「レディ・ディオール」だけでなく2018年に発売した「ブック トート」や新しくバージョンアップした「サドル」など、どのモデルも人気が高いです。

そのため、多少の傷や汚れがあったり、長年愛用していたりする持ち物でも、買取可能な場合があります。ディオール製品の売却を考えている方は、ぜひキングラムのLINE査定をご利用ください。

ディオールは1946年にクリスチャン・ディオールによって創設されました。

初のオートクチュールコレクションである「コルベージュライン」は、戦後の女性たちの希望を象徴し、大成功を収めます。このコレクションには「ニュー・ルック」と呼ばれる新しいスタイルが導入され、香水やコスメティックなど、ファッション以外の分野でも成功しました。

彼がファッション界への足掛かりを得たのは1938年で、デザイナーのロベール・ピゲから誘われたことがきっかけでした。ディオールはメゾンでデザイナーとして働き始めましたが、1939年に徴兵され、デザイナーの道は一度途絶えました。しかし、退役後の1941年に再びデザイナーとして返り咲き、クチュール・デザイナーのルシアン・ルロンのメゾンでオートクチュールを学びました。

クリスチャン・ディオールは20世紀を代表するファッションデザイナーの一人であり、彼の死後も様々なデザイナーを迎えながら現在も存続し世界を代表するオートクチュールメゾンとして活躍しています。ディオールは、世界中のセレブやファッショニスタに愛され、ファッションの歴史そのものと言えるブランドです。