DIORディオール

レディ・ディオール

「レディ・ディオール」は、1995年にデビューして以降、ブランドのアイコン的存在に君臨し続けるモデルです。故ダイアナ元妃が同タイプのバッグを愛用し続けたため「レディ ディオール」と改名されました。

特徴的なのは、籐で作られた家具やトレーなどに見られる編み目からインスピレーションを受けた「カナージュ」ステッチが、バッグ全体に施されている点です。ステッチに加え、ハンドルの根元にセットされた「D.I.O.R.」のメタリックチャームが、バッグに華を添えます。

ブック トート

「ブックトート」は2018年にマリア・グラツィア・キウリによってデザインされ、ディオールの代表的なバッグとなっています。キャンバス地とレザーで作られ、前面には大きな「DIOR」のロゴがあります。

サイズが大きく、書類やノートパソコンを収納するのに便利です。トートバッグ、ショルダーバッグ、クロスボディバッグとしても使えます。ディオールのブックトートは、トートバッグからインスピレーションを得た新しいバッグです。

ミディアムサイズは高さ36cm、高さ27.5cm、奥行き16.5 cmと、15インチのノートパソコンも難なく入れられます。もう一回り大きいラージサイズは、旅行用のバッグとしても活用できる大きさです。

サドル

1999年に発表された「サドル」は、当時ディオールに在籍していたジョン・ガリアーノが、馬の鞍からヒントを得てデザインしたモデルです。当時パリス・ヒルトンやビヨンセなど、世界中のセレブリティーが愛用し、話題となりました。

数年後に廃盤となったものの、マリア・グラツィア・キウリがデザインをアップデートし、2018-19年の秋冬コレクションで新バージョンを発売。世界各国のインフルエンサーが身につけ、再びブームとなっています。

クリスチャン・ディオール

クリスチャン・ディオールは、ディオールの創設者であり、初代デザイナーです。

1947年から1957年までの11年間、フランスのファッション業界をリードし、革新的なデザインやファッショントレンドを生み出しました。

彼は、女性らしいラインのファッション「ニュールック」を発表し、戦時中の制限されたファッションに新しい風を吹き込んだ人物です。その後も彼のデザインは「コロール（花冠）ライン」として知られ、ファッション業界に大きな影響を与えました。ディオールはファッションデザイナーとしてだけでなく、香水やコスメティックなど、他の分野にも事業を拡大し20世紀を代表するファッションデザイナーの一人としてその名を残しています。

イヴ・サンローラン

クリスチャン・ディオールの亡き後、1957年からブランドを引き継いだのがイヴ・サンローランです。

イヴ・サンローランは、クリスチャン・ディオールが亡くなった後、わずか21歳でディオールのオートクチュール部門のデザイナーに就任しました。彼はディオールの伝統を受け継ぎつつも、革新的なデザインでディオールを新たな高みに導いていきます。

彼がディオールで披露した代表的なコレクションには、1958年のコルベージュライン、1960年のトラペーズライン、1961年のビートライン、1962年のサファリジャケットがあります。

イヴ・サンローランはデビュー後、その独自のスタイルでファッション界をリードしました。彼の才能は早くから認められ、1957年のディオールのファッションショーで35点ものスケッチが採用され、彼のキャリアに大きな転機をもたらしています。

しかしながら、1960年にフランス軍に徴兵されたため、イヴ・サンローランはディオールを離れざるを得ませんでした。その後、世界的に知られる自身のブランド「イヴ・サンローラン」を立ち上げることになります。

ジャンフランコ・フェレ

建築学科を卒業しているジャンフランコ・フェレのデザインは、人間の体型に反した構築的なシルエットが特徴です。

1978年にイタリアのミラノで自身のブランドを発表したのち、1989年にディオールのチーフデザイナーに就任します。そして就任後すぐに「レディ ディオール」を発表し、功績を残したのです。

当時フランス人以外のデザイナーが、トップブランドのチーフに就任したのは、フランス史上初めてのことでした。

1990年にはフランスのオートクチュール分野で権威ある「デ・ドール賞」を受賞し、1996年にディオールを退任しています。

ジョン・ガリアーノ

イギリス領・ジブラルタル出身のデザイナーであるジョン・ガリアーノは、1984年に自身のブランドを立ち上げるものの、経営が上手くいかず、ロンドンからパリへ移ります。

ジバンシィのチーフデザイナーを経て、1996年にディオールへ移籍し、1997年1月にはディオールで初のコレクションを発表しました。

エネルギー溢れるデザインが特徴で、自身のブランドとディオール、両方で年6つのコレクションを発表するなど、パワフルに活躍しています。