シャネル(ブランド)

シャネル製品はモデルによって買取価格に大きな差が出ます。中でも「マトラッセ」や「ボーイシャネル」といった定番ラインは常に高値で取引されており、状態が良ければ定価を上回ることもあるほどです。
 
製造年代や素材、コンディションは査定額に大きく影響します。使用感や傷があると減額されますが、修理可能な程度であれば大幅なマイナスにはなりにくいです。ヴィンテージ品でも復刻モデルや希少カラーであれば高評価が期待できます。
 
人気のラムスキンはやわらかく高級感がありますが、傷つきやすく、状態次第で評価が分かれます。一方キャビアスキンは耐久性が高く、多少の使用感があっても高い買取価格になる傾向です。
 
現在はシャネル製品の価格は非常に高騰しています。シャネル自身がブランド価値を高める方針を打ち出し価格を何度も改定しているためで、特に2024年には5回の値上げが行われ2025年に入ってもその傾向は継続中。人気モデルや新品に近いアイテムは高額で取引されています。

シャネル当社最新買取金額
（2025年5月更新）

キングラムでは先月も数多くのシャネル製品を買取させていただきました。その一部をご紹介します。

※こちらの買取価格はご売却時の買取金額です。日々の相場により、価格が変動するため、参考価格とお考えください。
詳細な価格は、実際のお品物を拝見後のご提示となります。

高価買取が特に期待できるシャネルの人気モデル

シャネル製品の中には定価を超える金額で取引されるほど人気のあるモデルがあります。特に近年はヴィンテージアイテムの需要が高まっており、発売当時の価格を大きく上回るケースも。ここでは、特に高価買取が期待できるアイテムを紹介します。
 
●マトラッセ
「マトラッセ」は、シャネルを代表する定番バッグです。キャビアスキンやラムスキンなど、素材によって査定額が異なりますが、状態が良ければ定価以上の価格がつくこともあります。特にヴィンテージモデルは人気が高く、安定した高値で取引されています。買取相場は5万〜50万円ほどで、人気のショルダータイプでは100万円を超えることも。限定品や希少カラーはさらに高く評価される傾向にあります。
 
●ボーイシャネル
ユニセックスなデザインが特徴の「ボーイシャネル」は、男女問わず幅広い層から支持されています。カジュアルスタイルにも合わせやすく、日常使いにもぴったりです。買取相場は10万〜30万円以上で、未使用品や限定モデルは特に高額が期待できます。また、コンパクトウォレットの需要も高く、角スレや金具の剥がれが少なく、付属品が揃っている場合は査定額がアップしやすくなります。
 
●カンボン
2004年に登場した「カンボン」は、大きなココマークとマトラッセ柄を組み合わせた大胆なデザインが特徴です。2010年頃に生産が終了しましたが、現在でもヴィンテージアイテムとして根強い人気があります。市場でも注目されており、買取相場は10万〜30万円前後。状態が良ければさらに高値が期待できます。

1. 商品の状態
 
傷や汚れ、型崩れ、金具の劣化などがチェックされます。新品や未使用に近いほど高評価を得られ、使用感が強いと減額の対象になります。バッグや財布は、表面や金具の汚れ、内側のほこりなどを軽くクリーニングするだけでも印象が良くなり、査定額が変わることがあります。
 
2. 付属品の有無
 
箱・保存袋・ギャランティカードなどの付属品が揃っていると査定が有利になります。正規品の証明にもなるため、忘れずに準備しておきましょう。
 
3. モデル・素材・カラー・年代
 
マトラッセやカンボンなどの人気モデル、限定品、ブラック系カラー、キャビアスキンやラムスキン素材は高額査定が期待できます。とくにブラック×キャビアスキンの組み合わせは人気が高く、状態が良ければ定価以上で取引されることもあります。
 
4. 市場の需要と相場
 
中古市場での人気や流通量、トレンドによって査定額は変動します。ヴィンテージや限定品は需要の高まりで価格が上がることも。シャネルは特に相場変動が大きく、売るタイミングによっては数千円〜数万円の差が出ることがあります。メディアで特集されたり、有名人が着用すると一時的に需要が急増するため、そうした時期は売却のチャンスです。
 

 
N – 新品・未使用で付属品がすべて揃っている状態
S – 新品同様の状態
A – わずかな浅いキズ、汚れはあるが大変綺麗な状態
B – 多少の汚れ、キズがあり少し使用感の感じられる状態
C – 目立った汚れ、キズのある状態
D – かなりの使用感、汚れ、キズのある状態
 

1910年、ガブリエル・“ココ”・シャネルは、パリに小さな帽子店「シャネル・モード」をオープンしました。彼女の独創的なデザインは、瞬く間に社交界の女性たちの心を掴み、ここからシャネルという名が世界に広がっていきました。
 
1955年、ココ・シャネルが自らのライフスタイルに合わせてデザインした「2.55」バッグが登場します。チェーンストラップやキルティングデザインは、女性たちの両手を解放し、実用性とエレガンスを兼ね備えたこのバッグは、現在でも愛され続けています。さらに、1983年にカール・ラガーフェルドがクリエイティブディレクターに就任し、「ボーイシャネル」や「ガブリエル」など、クラシックなスタイルに現代的なエッセンスを加えた新たなデザインが生まれました。これにより、シャネルは伝統と革新を完璧に融合させたブランドとして、揺るぎない地位を確立しました。
 
シャネルのバッグは、その卓越した品質と洗練されたデザインで、世代を超えて愛されています。

近年のシャネルはブランドの希少性とステータスを高めるために戦略的な価格改定を繰り返しています。2021年から2023年までは毎年4回、2024年には5回の値上げを実施し、価格調整を通じてブランド価値の向上を図っています。
 
特に「マトラッセ」や「ボーイシャネル」などのクラシックモデルは価格が急騰しており、2025年にはさらなる上昇が見られました。これはシャネルがエルメスと並ぶ最高級ブランドとしての立ち位置を目指していることの表れという見方が主流です。
 
一方で、比較的手に取りやすい価格帯の小物やモデルも展開しており、多層的な価格戦略を通じて幅広い層に商品を入手してもらう機会を提供しています。
 
シャネルは価格を単なる販売要素ではなく、高級感・投資価値を高めるためのブランド戦略の一環として活用しています。競合と比べても積極的な価格戦略をとっており、今後も価値の上昇が期待されるブランドです。